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利用者指向ディペンダビリティの研究
(Dependable Embedded Operating System 領域サブプロジェクト(JST CREST))

研究概要

情報処理システムの社会的責任を考えに入れた、総合的なディペンダビリティをもつ規格を策定し、その適合性評価と規格適合のためのシステム・ライフサイクル(開発、運用、廃棄など)のガイドラインを定めます。 ディペンダビリティをうたうシステムに一定の客観的基準を与えて利用者の安全安心に資するとともに、開発者に客観的付加価値としてディペンダビリティを提供する手段を与えることを狙います 。

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活動内容

1. 利用者指向ディペンダビリティ概念創出
現在のシステムは、複雑な構造をもち、ネットワークに接続されており従来の信頼性向上の手法だけでは安全・安心を提供することが限界にきています。 我々はシステムをオープンシステムととらえ、オープンシステム・ディペンダビリティとは何かについてステークホルダー(利害関係者)の視点 (特に、今まで積極的に考えられてこられなかったと思われる利用者の視点)から概念を創出します。
2. ディペンダビリティ規格の策定
上記オープンシステム・ディペンダビリティ概念を基にして規格策定を目指します。 この規格ではオープンシステムを対象にステークホルダー間の合意形成の方法やマネージメント、責任の分担・共有などについて規定します。 オープンシステム・ディペンダビリティでは、システムのライフサイクルの全てのフェーズでステークホルダー間の合意形成を図ることが重要となります。 要求獲得から運用・保守・廃棄まで、システムがディペンダブルであることの論拠を提示するための仕組みの構築をAssurance Case(※)を中心にして、記述支援ツールの開発も含めて提供します。
3. ライフサイクル技術の確立
ライフサイクル技術では、システムの開発者・運用者・保守者が何を行えばよいか、産業技術総合研究所で開発中のAIST包括フレームを基にして各フェーズで行うべき事柄を規定したガイドラインを作成します。
4. 規格適合性評価技術の確立
規格適合性評価技術では、システムが規格通りに創られているのか、を各フェーズで第三者が評価するためのガイドラインを作成します。開発者はAssurance Caseに基づいてシステムの仕様書・設計書・実装方法・テスト・検証などにかかわる文書一式を提出します。それに基づいてシステムが規格に準じて創られているのかを評価します。この作業は非常に手間のかかる緻密な作業であるため、適合性評価の手間を軽減するために自動化を目指します。

※ Assurance Case とは?

Assurance Case とは、ディペンダビリティなど、システムに要求される属性を、個別のシステムが持つことを納得するのに必要な「主張(claim)」、 その「根拠(evidence)」(テスト結果、動作前提、事実など)、および、根拠が主張を裏付けることの「議論(argument)」を一括した文書一式です。 主張を裏付ける根拠の強さは、納得を求める側、例えば発注者の要求に応じて決まることが想定されます。異なる利害関係者間で、情報システムのもつリスクの認識や共有、 合意のための枠組みとなることが期待されています。歴史的には、原子力発電所や航空管制、鉄道システムなどの安全のための文書一式であるSafety Caseに由来します。

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